
映画を観て、これほど心を揺さぶられたのは初めてだと思う。
「フツーの仕事がしたい」がそれだ。
労働時間が月に552時間、労働以外の時間は一日たった5.7時間。そんな過酷な労働条件で働いていたトラック運転手のドキュメンタリー映画。
「労働以外の時間=5.7時間」 睡眠・食事・入浴にこれだけの時間しか与えられない。異常としかいえない数字。しかし本人は「周りもそうだから」と働き続ける。
こんな状態を続けられるわけがない。限界を感じた運転手の皆倉さんは労働組合に加入。しかしここから本当の闘いが始まる。
会社からの組合脱退の強要。会社の社長の友人らしきチンピラは、皆倉さんのお母さんの葬式の場にまで乗り込んできて、組合を脱退させようと強要する。皆倉さんは屈しなかったが、やがて過労から倒れ、生死を彷徨うことになる。
この映画は、現代社会を投影したもののように感じた。増える非正規雇用、派遣社員の切捨て、ワーキングプア、どれも利益優先しか考えない愚かな企業が生み出したものだ。この映画ではその被害者の様子と、そこからの再生がドキュメンタリータッチで描かれている。
これは絶対観た方がいい!!
■フツーの仕事がしたい 公式サイト
■この人に聞きたい(土屋トカチ監督インタビュー)