2016年8月13日 追記
「競合サイトのPVはどうなってるんだ!」「ユーザー数は?」「他社はどれくらいのアクセスがある?」
ウェブに関わる仕事をされている方の多くが一度や二度、あるいは毎日のように自身の上司やクライアントに聞かれたことがあるのではないでしょうか?
一見難しいと思われますが、あくまで概算の数値としてそれらを調べられるツールが存在します。
競合サイトのPV数や流入傾向を丸裸にする「SimilarWeb」
イスラエルのSimilarGroupが提供するSimilarWebはかなりしびれるツールです。
http://www.similarweb.com/
調査対象のドメインを入れると平均PVやサイト滞在時間、直帰率まで出ます。
しかし何より私が興味を惹かれたのは、サイト流入経路別の割合です。これが分かるのは本当に凄い!
Direct、Referrals、Search、Social、Mail、Displayと6種の流入比率が表示されます。
これだけでもとてもありがたいのですが、それぞれ更に詳細なデータが見られます。
Referralの場合、Search・Social以外の流入元サイトトップ10、流出先サイトトップ10が表示されます。
Searchは、自然検索とPPCの比率、それぞれの上位キーワード、検索エンジン比率なども把握できます。
Socialは、ソーシャルメディア別のトラフィック比率です。
その他、そのサイトの訪問ユーザーが他にアクセスしているサイトや、関連トピック、類似サイトなども確認することができます。
自社/競合の流入傾向の「比較」もできる
これだけでも凄いのに、なんと1つの画面で「比較」ができます。これはヤバいです!
試しに「amazon.co.jp」と「rakuten.co.jp」を比較してみます。
amazon.co.jpは青の指標です。訪問者数が楽天の1.25倍。平均滞在時間が楽天よりも短め。商品をあらかじめ決めて訪問しているようですね。
rakuten.co.jpはオレンジの指標です。ページビュー数が多く滞在時間も長い為、お買い物を楽しんでいるユーザーが多いようです。ウィンドウショッピングをするかのようなユーザー像が浮かんできます。
どのサイトが競合かを発見するSimilarSites
SimilarGroupが提供する別のツール、どのサイトが競合かを発見するSimilarSitesです。日本語ページもありました。
http://jp.similarsites.com/
Similar Sitesの項目は似たサイトを見つけます。これはSimilarWebにもある情報ですね。
Similar Visitsの項目は、調査対象サイト訪問ユーザーが、他にどんなサイトに行っているかを表示します。
Similar Searchの項目は検索エンジン上、競合度合いの高いサイトを表示します。意識していなかったサイトが見つかったら今後は要チェックですね。
ギャプライズが代理店に ※2016年8月13日 追記
全ての機能が使える「SimilarWeb PRO」について、日本国内の販売・サポートは株式会社ギャプライズが正規代理店(オフィシャルパートナー)としてサポートすることになったようです。
まとめ
ウェブマーケティングにおいて他社サイトの調査・分析はとても重要です。
今回ご紹介したツールはデータの精度は100%ではないでしょう。
しかしデータを利用する目的を考えれば、意思決定の参考になる情報を得るのは意味があることだと思います。
出典
http://media.looops.net/ginzametrics-shimizu/2013/06/13/competitive-analysis-three-tools/